家族の介護と仕事

ふたり暮らしでパートナーに先立たれてしまった高齢者を持つ家族は、一人暮らしをさせるか、同居するか、介護施設に預けるかの選択が迫られます。
住み慣れた家から離れたくないと、そのまま一人暮らしを希望する高齢者は多く、その意志を尊重してその高齢者のもとに通いながら介護をすることを選ぶ家族も多いです。
しかしその場合、家族はその高齢者のもとを通いながら介護をする必要があります
しかしその家族は介護だけでなく仕事もしなければなりません。
介護と仕事の両立がうまく行かず、心身ともに疲れてしまい、仕事でミスばかりしてしまったり、家族にイライラをぶつけてしまったりすることも少なくありません。

ストレスで家族関係が悪くなったり、体調を崩したりする状況を避けるためには、仕事の内容を見つめ直してみるのも一つの手段です。
例えば通勤に一時間以上要していたり、日勤と夜勤を繰り返すなど不規則な働き方をしていると介護をするのも一苦労です。
自宅から近い場所や日勤だけの仕事に転職することをお勧めします。
職場環境がいいと、転職もそう簡単に踏み切れないかもしれません。
そんなときは時短勤務にしたり、不規則なシフトからたとえば日勤のみにしたりと、働き方の見直しを上司に相談してみるのもいいでしょう。
環境を変えるのは行動にもかかってくるので、まずは現状を相談して少しでも快適になるように働きかけるのがお勧めです。

一人っ子の場合は自分が対処するしかありませんが、弟や姉など他に家族がいる場合は助けを求める必要があります。
複数人で介護をすれば一人一人の負担が減りますし、家族の間で仲が悪くなる心配もありません。
その他にも近所の方とコミュニケーションを取って、緊急事態の時は助けてもらうことも大切です。
そして最後に重要なのは、施設に預けたり訪問介護に任せるという選択肢を常に持つことです。
金銭面が苦しくても、生活の質が著しく下がっていると感じた場合は介護サービスを頼りましょう。
また近年は高齢者の一人暮らしをサポートする取り組みもあります。
詳しくはこちらのリンク先を見てみてください⇒http://protect-elderlypeople.com